なめらか な 世界 と その 敵。 本レビュー『なめらかな世界と、その敵』高レベルなミステリー小説集!

『なめらかな世界と、その敵』伴名練が語る、SFの現在地「社会の激変でSFも期待されている」|Real Sound|リアルサウンド ブック

なめらか な 世界 と その 敵

きっとトンネル効果も干渉もボースアインシュタイン凝縮もマクロに起きちゃう。 言うなればアペリティフ。 2010年、大学在学中に応募した「遠呪」で第17回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。 観測してきました。 6% 位置No. そしてこの素子で量子状態の重ね合わせを作るために、すごく気合の入った魔法瓶(クライオスタット)に液体ヘリウムを入れて、ほぼ絶対零度(-273. 理論的な要素は少し控えめで、SFらしい解決ではないと感じたが、これはこれで良いだろう。 一編目の 冒頭、「これは誤植なのか?」という表現が続き、いったい何が起こっているのかわからない。

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『なめらかな世界と、その敵』表紙|装画=赤坂アカ

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作中に仕込まれた謎の正体も驚かされたが、人間の叡智を超えた「ヴォジャノーイ」が画策したものがただのバースデーケーキというオチのぶっ飛び具合が素晴らしかった。 私は決して他世界に移ることはできないけれど、紛うことなくここが私の生きる世界だ。 著者等紹介 伴名練[ハンナレン] 1988年生まれ。 非常に画期的なアイデアではありますが、それ故にインプラントを危険視する勢力もいます。 これもまた、構成の上手さに度肝を抜かれた一本だった。 そっちの方がしっくりくるだろうな、と想像します。 歴史改変SFの入れ子性という由緒正しいSF的手法をもって宇宙開発競争というSFと地続きの現実を改変し、従来の歴史改変SFにはないあるアイデアをもって現実に対する疑念へと読者を誘導していく。

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『なめらかな世界と、その敵』(伴名練)の感想(63レビュー)

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なんてね。 会のような人間がいる社会もあれば、いない社会もある。 絵師的な絵。 読みながら、色々と想像が膨らんだ。 これをいたって自然に物語の中に導入できるところが、ほんとうにすごいですよね。

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『なめらかな世界と、その敵』

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こちらでは修学旅行に出たとある高校生の乗った新幹線が、トンネルの真ん中で時間停止し、現実世界から動かなくなってしまうという事件が発生します。 さて、本書の中で丁寧に描かれる「なめらかな社会」と比べてしまうと、2019 年現在の国家や社会や組織や個人は、ずいぶんと「なめらかではない」「静的」「硬直化している」と気付いてしまいます。 だが、本書を読めば、それは決して大げさではないことを実感できる。 世の中にはさまざま降霊者がいるのだと勉強になりました。 作品の解説に戻ります。 354~5、R・A・著「空(スカイ)」 宇宙から地表へと突き刺さったの大槍を。

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[B!] 異世界に没頭させるSF集『なめらかな世界と、その敵』

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つまり、作者はなめらかな「あたし」という連続帯からチーズを切り取るみたいに『なめらかな世界と、その敵』を切り出したということになる。 百合で知られた伴名練さんが百合でないものを書いたのなら、真っ先に主人公の性別を疑ってしかるべきなのですが、私も再読するまで気づいていませんでした。 負けたと思った。 注2:Gizmodoによる IBM Q の紹介記事。 なぜかといえば最初と最後の世界以外は、文頭を一文字あけた段落ごとに、片足をつっこんだ並行世界が統一されているからです。 瞳の色は複雑に層が重ねられていて、「色が調合されている」と私は感じました。 『』から社会を世界に変え、 、を加えた伴名氏の 『なめらかな世界と、その敵』は、無限の世界を自由に意識をまたぐことのできる"乗覚"という劇中独自の感覚器官をもったひとびとが日常をいとなむ物語です。

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伴名練「なめらかな世界と、その敵」 あふれるSF愛と叙情性が一体に|好書好日

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その戦いはエスカレートし、「神冴脳工学医療」による攻撃を受けて両親を失った「東亜脳外」の少女・美亜羽が、その才能を見込んだ実継により、「神冴脳工学医療」へとスカウトされます。 おそろしくも美しい作品です。 それでいて、双子姉妹を中心とした関係性の強さ、劇中独自ガジェットをシンプルにしたうえでドラマとガジェットとの絡まりを強化するなど、短編集『なめらかな世界と、その敵』収録作のそれぞれで見せてくれた伴名氏じゃなければ出せない味もあります。 例えばトンネル効果など。 18上段4行目、著「ファニーフィンガーズ」より : R・シルヴァーバーグらが1979年に編んだ『世界カーSF傑作選』収録の一作で、日本では(文庫)から出版されています。 4781中 569) : 『』にも氏について寄稿している、日本の愛好家。 彼女は彼女のほか限られた者だけが行ける世界へ行って、魔術師とも称される3体の異形の力を借りてさまざまなものを取り出します。

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【感想】なめらかな世界と、その敵【伴名練/SF小説への愛で満ちている】

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その好例となるのが、会話文中の疑問文です。 新幹線の中での1秒は、外の世界では300日を要し、このペースだと新幹線が駅に到着するのは西暦4700年。 『なめらかな世界と、その敵』は、マイノリティを憧れの特権的な存在とせず、圧倒的に持てる者であるマジョリティの側に立ったうえで、『ファニーフィンガーズ』の涙の代わりに汗をながし、『田園の女王』のペシミズムのさきへ進もうとする作品なのでした。 上でまたがれたほうの 偶数の隔段落たちの描写。 ネタ自体は珍しくないのだが、自由意志で常に並行世界を行き来する日常というのが斬新で、それがそのまま未成年たちの無限の可能性を表しているという点が巧みである。 伴名練のSF短編小説集『なめらかな世界と、その敵』はそれだけの強度を持った一冊である。 今回とりあげなかったモチーフ展開方向だと(たとえば『なめ、敵』なら寒暖に関する場面の挿入ポイントや比喩表現がどこで使われているか)、『ひかりより速く、ゆるやかに』『シンギュラリティ・ソヴィエト』がすごい。

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